

深澤は、“Blade”を開発した当初から、抵抗を減らすには、ゴーグル本体だけではなく、側面のストラップの抵抗も減らさなければならないと考えていた。競泳選手たちに“Blade”を使用してもらいモニターテストを繰り返すうちに、ストラップのばたつきやめくれなど、問題点があることはわかっていた。選手からもそのような声が上がっていた。 深澤は、このマスターズスイマー向け競泳用ゴーグルに、研究中であった側面の抵抗を減らす仕組みの理論を取り入れた。 それが、2007年に発売された「しなる」ゴーグル“しなり”であった。 “しなり”は、レンズとバックル接続部分が柔らかい素材で顔の形状に合わせてしなる“しなり構造”により抵抗の低減と良好なフィッティングという機能を両立させた。 |
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“しなり”の成功により、“Blade +30”の開発が本格的に立ち上がった。 コメカミ周辺は、頭囲の他の部分と比較して、ほぼ平らで内側への締め付けや密着が弱い。そのため、飛び込みやターンの時、ストラップがぶれたり、めくれることがあった。 素材が硬すぎるとフィット感が悪くなる。 様々な検証の結果、密着力があり、薄くストラップより硬く伸びない素材とキャップをかぶりゴーグルを引っ張ってもパーツの末尾が外に出ない長さが最適であることを深澤は見つけ出した。 |
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試作パーツをつけたゴーグルをいくつかの大学の競泳選手に使ってもらい、改良を重ねていった。 深澤は、その声を聞き逃さず、バーの穴にストラップのねじれを防ぐ突起をつけ、ねじれにくくした。 |
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抵抗を減らすため、キャップの中にストラップを入れる選手は多い。 深澤は、レンズとストラップの間にストラップより硬く伸びにくい素材のバーを連結させた。キャップから出ているそのバー約30ミリの部分に新たに抵抗を減らすプラス要素があることから“+30”と名付けた。 ![]() |
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深澤は、取材中、「ゴーグルの枠を超えたい」ということを何度か言っていた。 Bladeは、どのように進化していくのだろうか? |
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